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ノイズカットトランスNCT-I3の効果は音だけじゃなかった!

オーディオ

コンセントのノイズを除去してくれるノイズカットトランスの中で、最も使いやすく価格的に導入しやすいのがNCT-I3。

機械のコンセント差し込み口が2個あり、すでにコンセントケーブルも本体から伸びている使いやすい製品です。

とは言っても、それでも50,000円近くするため、失敗したらどうしようとか不安に思いますよね。

そもそもがオーディオ用ではなく産業用機器のため、ネット上に音の口コミがほとんど無いことも購入を決めかねるところです。

私も実際に使ってみるまでは、本当にオーディオの音が変わるのか不安でした。

最も小さいものでも本体サイズが結構大きいため、邪魔にならないかとか、失敗してもどこかに買い取ってもらえるのかとか。

でも、実際に導入してみたらとても良い結果をもたらしました。

もうこれ無しではオーディオを鳴らせないくらい、気に入っています。

ここでは、電研精機のノイズカットトランス NCT-I3導入で、どのように変わったのか書いていきます。

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ノイズカットトランスNCT-I3とオーディオ

ノイズカットトランスは、サイズが結構大きいです。

そのため置き場所に困らないように、導入する前にある程度の場所を確保しておかなければなりません。

また、ノイズカットトランスの仕組みとして、電気ノイズを物理ノイズに変換するとのことなので、トランスが唸ります。

ノイズカットトランスの唸りこそが、導入における唯一のデメリット

取っ手をつけたり錆(さび)を防止する加工をしたりなどの特注も可能なのですが、特注にすると納品まで1.5か月かかると言われたので、私は通常バージョンで注文しました。

NCT-I3の規格は以下です。

  • 定格電圧:入力100V 出力100V(2個口)
  • 容量(VA):505,1K,1.4k

私は一番容量の小さい505VAを選択しました。

接続予定のアンプでも消費電力が80Wほどなので、十分だろうとの判断からです。

NCT-I3で音はどうなったか

NCT-I3にはコンセントの接続口が2つありますので、まずはCDプレーヤーとD/Aコンバーターを接続をしました。

以下の環境で鳴らしました。

  • CDプレーヤー KENWOOD DPF-7002(同軸出力)
  • D/Aコンバーター Topping D20(トロイダルトランス電源、中身改造品)
  • トランス式パッシブプリアンプ イシノラボ CA-777GFM/HP
  • 真空管パワーアンプ SV-S1616D多極菅仕様(KT90)
  • スピーカー Victor SX-300

真空管アンプは家のコンセントに直接繋がっている状態です。

オーディオの世界では、デジタル機器とアナログ機器とでコンセントを分けて接続することが大切で、真空管アンプはアナログ機器にあたりますね。

デジタル機器にあたるCDプレーヤーとD/Aコンバーターをノイズカットトランスに接続するので、真空管アンプだけコンセントを分けております。

気になる音の変化がこちら。

  • 音の解像度が上がった
  • 音の分離がよくなり、奥行き感が出てきた
  • 音の押し出し、パワー感が上がった
  • 解像度が上がったおかげで、高音域が特に聴きやすくなりボリュームをどんどん上げられる

かなり良くなりまして、自分が思い描くハイエンドオーディオの音に近づけることができました。

もう1歩、あとはスピーカーを替えるだけでいいと思えるような音です。

そのくらい、スピーカーのポテンシャルを十分に引き出すことができました。

NCT-I3、ここまで変わるとは驚きです。

※CDプレーヤーだけをノイズカットトランスに繋いだ場合においては、音の違いはほとんど変わらず、改善がほぼ見られませんでした。

D/Aコンバーターへデジタル出力しているためかは分かりませんが、結果の出やすいところとそうでないところがあるようです。

アンプとD/Aコンバーターを接続した場合においては、分かりやすく音が変わりました。

使えるのはオーディオだけじゃない

良いことずくめで調子に乗っていたら、途中で余計なことを思いついて試してみたくなることが出てきます。

そう、画質です(笑)

音が良くなるなら、画質も上がるんじゃないの?と。

思いついたら試してみたくなるのが元ハードオフ店員である私なので、家のパソコンモニターも早速ノイズカットトランスに接続してみました。

一応、軽くパソコン環境を書いておきますね。

  • パソコンモニター:EIZO EV2750(DP接続)
  • CPU:core i5 13400F
  • グラフィックボード:Radeon RX480

EIZOモニターはもともとノイズ感の少ないきれいな映像でしたが、NCT-I3を通すと、人の肌色がさらにめちゃくちゃきれいに映るようになりました。

他の色は若干ノイズ感が減ったかな?くらいでしたが、なぜか人の表現が最も分かりやすくアップしたのです。

ノイズが減ると肌色の表現力が増すのは謎ですが、音だけでなく映像もこのくらい変わってしまうと、もう前の環境に戻せないなと思いました。

というか、戻す気がありません。

デメリットであるトランスの唸りについては、機械を使用しているいないに関わらず、唸る時と唸らない時があるようで、一言でこうだとは言えない感じ。

唸りが大きい時もたまにありますが、それを許せるくらいのパフォーマンスを見せてくれました。

ただ、もしNCT-I3を導入される場合には、繋ぐ機械の消費電力だけは必ず確認してください。

機械の消費電力がNCT-I3の容量を超えてしまうと、最悪火災にも繋がる危険なことになりかねません。

掃除機やドライヤーなど、消費電力の大きいものは絶対に繋がないでください。

消費電力の大きい機械を接続したい場合には、ノイズカットトランスの容量の大きいものを選ぶようにしましょう。

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まとめ

ノイズカットトランスは、場所の確保さえすればコンセントをさすのみで、機械のパフォーマンスが上がることを期待できる素晴らしい製品です。

オーディオのためだけでなく、その他の機械に使えるところも魅力で、1回使ったら手放せなくなりました。

今までに使っていた電源フィルタなどのノイズ対策製品があれば、それを使わずにノイズカットトランスだけにしてみても面白いかも知れませんね。

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