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長谷弘工業のスピーカーUMU-191M mark3を選んだ理由とその音質

オーディオ

長谷弘工業のUMU-191M mark3 Jazz audio fans onlyは、その名の通りジャズ再生専用のバックロードホーンスピーカーと言われています。

でもオーディオを楽しむ方ならジャズだけではなく、ポップスやロックや女性ボーカルまで楽しみたいですよね。

私も同じように色々な音楽を楽しみたいので、できるだけジャンルを選ばずに鳴らせるスピーカーが欲しかったのです。

UMU-191M mark3を買う前、あのJBLのC36 Viscount(ヴァイカウント)を買うべきなのか、最強のユニットであるALTEC(アルテック)の604Eを手に入れて自作の銀箱もどきにマウントして楽しむべきなのか悩んでいました。

長谷弘工業様に出向いて試聴させていただこうかとも考えましたが、新潟県まで行くのは私には大変過ぎるし。

悩みに悩んで、最終的には長谷弘工業のUMU-191M mark3を購入することにしたのです。

なぜUMU-191M mark3にしたのか、そしてその音質はどうだったのか、今回はこれらについて書いていきたいと思います。

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長谷弘工業UMU-191M mark3

ご存じかと思いますが、UMU-191M mark3はバックロードホーンの中でも、ホーンが曲面になっているエクスポネンシャルホーンという種類のもの。

自然な音が出るということで、かなり期待していました。

UMU-191M mark3を選んだ理由

私の好きな音は、重すぎず十分なキレで出てくる低音域に、瑞々しくも量感のある中音域、リアルな金属音なのに耳に刺さらないような高音域です。

それでいて、オーディオ的な音ではなくて本物に近い音が出て欲しい。

なんとも要求レベルの高いことで困ったものですね。

実は、C36 Viscount(ヴァイカウント)とALTEC(アルテック)604Eの音はハードオフで働いていた時に聴いたことがあります。

上述した私の要求する音は、これらのスピーカーは高いレベルで満たしてくれるものでした。

ではなぜそれらを選ばなかったのか?

それは、発売からあまりにも年数が経っているため(50年以上)メンテナンスが必須であり、個体差があまりにも大きいから。

ならケンリックサウンドに注文を出せばいいのでは?

いや、値段が高すぎて長い目で見ても私の収入では生活に大ダメージということで、これら2つは選ばないことにしました。

でも、これだけではUMU-191M mark3にする決定打にはなりませんよね。

ここまで考えて、さらなる悩み。

UMU-191M mark3に搭載されているスピーカーユニットであるaudio nirvana(オーディオニルバーナ)super8はフェライトマグネット。

JBLやALTECと違い、アルニコマグネットのスピーカーユニットではないのです。

そこで色々調べた私は、youtubeで長谷弘工業様のUMU-191M mark3の紹介動画があることを知り試聴しまくりました。

パソコン→D/Aコンバーター→トランス式パッシブプリアンプ→ipodイヤホンという環境でです。

(これ意外と良い音で鳴りますよ)

コルトレーンバンドの演奏を流している動画でしたが、100回以上は聴いてみて全て本物の音にしか聴こえなかったのです。

JBL C36 ViscountやAltec 604Eよりも好ましい音に聴こえるし、youtubeでこれほどの音が出るなら間違いないだろう。

そう思い、私はUMU-191M mark3を購入することを決断。

さらに迷いを断ち切るために、実際に注文する前に長谷弘工業様とメールで何通かやり取りをして、ホーン長が約1.5mであることを知り完全に吹っ切れました。

UMU-191M mark3を注文

できればメールではなく公式サイトから注文を出してほしいとのことで、公式サイトから特注カラーであるピアノホワイトで注文。

到着まで1.5か月強かかるとのことでしたが、50日くらいで届いたのでまさにそのくらいの納期でした。

無事到着した商品はこんな感じ。

画像だとカッコよさが伝わりづらいのですが、実際に見てみると外観だけでも相当魅力的なのです。

そしてさすがに重さ22kg、気を付けないと事故が起きそうでした。

はやる気持ちを抑えて、スピーカーケーブルを接続。

ついにUMU-191M mark3を自宅で鳴らせる時が来たのです。

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UMU-191M mark3の音質評価

先に音質評価をまとめるとこんな感じ。

低音域 中音域 高音域
評価 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★
得意なところ ウッドベース、ドラム、ピアノなど、かなり本物に近い音が出る エレキギターは突き抜けるようで、サックスも吹き上がってくる シンバル、ビブラフォンのキレがよく、音の響きまで再現できているよう
苦手なところ コントラバスの最低音は厳しい スケール感はさすがに3wayスピーカーより劣る 見受けられない

このスピーカーの最大の欠点は、正しいセッティングが分からないところ。

中低音域のへこみを気にされる方が多いようですが、UMU-191M mark3から出てくる音が正しいとも思え、判断に迷うのが正直なところ。

最適なセッティングをすれば中低音域も変化するでしょうし。

1か月以上鳴らしておりますが、最適なセッティングはまだ見つけられていないと思われます。

そしてどうやらこのスピーカーは、音量をそれなりに上げないと実力を発揮しないようです。

おそらく音量が小さいと、ホーンからの音が十分に出てこなくなるからでしょう。

じゃあボリュームを上げてみたら?

ということで、ボリュームを上げて私が聴いた曲の感想をいくつか書いていきます。

一応これが私のオーディオ環境↓↓↓

・CDプレーヤー PS3
・D/Aコンバーター Topping D20(トロイダルトランス電源使用、中身改造品)
・トランス式パッシブプリアンプ イシノラボ CA-777GFM/HP
・真空管パワーアンプ サンバレー SV-S1616D(KT90仕様、オイルコンデンサー使用)

■テイクファイブ

まずは定番のTake Five(テイクファイブ)から。

UMU-191M mark3はJBLのユニットでもないしアルニコマグネットでもないから、正直サックスの音はそこまで吹き上がらないだろうと考えていました。

が、サックスの音が出てきた瞬間ひっくり返りそうでした。

予想を上回る量感と躍動感で出てくるサックスの音に加えて、十分なシンバルのキレと耳当たりの良さ、嫌みのないドラムの低音域。

かつて使っていたJBL D123と同等のサックスの音で、すばらしいの一言に尽きます。

初めてアンプのボリュームを全開にしてみたいとさえ思いました。

■NARDIS(Miles Davis/Jazz Millennium)

拍手の音だけは、私が使っていたVictorのSX-300の方が本物かなと思いました。

というか、UMU-191M mark3は拍手の音は苦手かも。

それ以外のウッドベース、ドラム、ピアノ、シンバルなどは全ての音が本物のように聴こえ大変リアル。

この曲は再生時間4分ほどからドラムソロの演奏になりますが、たまりませんね。

どれだけボリュームを上げても耳ざわりにならず、音量が大きくなるほどに本物に近くなるようです。

まさに最前列の特等席で演奏を聴いているかのように音のエネルギーを感じるほど。

これには本当に恐れ入りました。

■Franc(妹尾美里/ソフィア)

この曲で初めて欠点が分かりました。

どうやら、コントラバスの音はさすがに再生しきれないようです。

コントラバスの下が出きっていない。

それでも、約1.5mのホーン長にしては頑張って再生していると言えます。

■Pas de Chat(妹尾美里/Hana)

この曲はピアノから始まりますが、ピアノの低音が崩れないことに驚きました。

他のスピーカーだと最初のピアノ演奏の低音に違和感を感じるのですが、それが全くない。

その後のウッドベースの音も、変に膨らまずに自然に出てくる。

まさに私の出て欲しい音が出てきて、UMU-191mark3を購入したことは正解だったと再確認できる瞬間でした。

■God knows(平野あや/涼宮ハルヒの憂鬱)

これはアニメの曲ですが、オーディオマニアの方にも是非聴いて欲しいくらい音源が良い。

ロック系で、実際の演奏が録音されており力の入っている曲です。

ドラム→エレキギターと演奏が開始されますが、UMU-191M mark3で聴くとエレキギターの音が本物の音さえ超えているんじゃないかと思うくらいとにかく鳴りまくります。

このエレキギターの音には特にシビれましたね、エレキだけに(笑)

女性ボーカルはしっかりとそこで歌っているかのように聴こえ、全く不満がなく楽しく聴けま
す。

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まとめ

長谷弘工業様のUMU-191M mark3を選んだ理由をまとめて音質評価しましたが、欠点の方が少ない優秀なスピーカーがであることが分かりました。

ただ、やはりフルレンジ1発なので、面音源でブワーっと出てくる音が欲しい人には物足りないかも知れません。

ジャズだけでなくロック系の曲まで最高に鳴ってくれたので、ジャンルを選ぶというよりは音源の良し悪しをそのまま再生してくると言った方が正しいように思います。

私の場合は、購入して1か月経った今でも他のスピーカーに目移りしないので、高い買い物でしたが選んで大正解なスピーカーとなりました。

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