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ta2020アンプを自作改造して平面バッフルで音出しする

オーディオ

ta2020アンプの自作品はどのような音がするのでしょうか。

デジタルアンプは音が良いと言われ始めた歴史の中で、IcePowerと並んでいたのがta2020です。

今では中国製デジタルアンプが出回っていますが、ta2020の方が良い音が出てきそうな素性をしている。

そんなta2020を、元ハードオフ店員である私が自作して改造までしてみました。

音の評価もしておりますので、ぜひご覧ください。

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ta2020アンプの自作と改造

Ta2020アンプをせっかく自作するなら、改造もしてみようと思いました。

色々と調べてみると、改造できる余地がたくさんあるようです。

まずは、どこに売っているのか探してみます。

ta2020アンプキット購入と組立

完成品はアマゾンなどでも販売がありますが、良さそうな自作キットとなると若松通商が見つかりました。

ケースから周辺部品まで込みで10,000円を切っています。

完成品とそんなに変わらない値段だし、色々改造できるならいいじゃんということで若松通商から購入。

商品が届き、早速組み立てに入ります。

ta2020アンプの改造

ただ組み立てるだけではなく今回は改造をします。

改造項目が以下。

  • 電源平滑コンデンサを実装
  • IC上の5V供給を3端子レギュレータを使い別電源化
  • デカップリングコンデンサをOSコンに
  • 入力のカップリングコンデンサをメタライズドポリプロピレンコンデンサに変更
  • ボリュームを左右独立にする
  • フィルムコンデンサをERO MKC1862に変更

これだけでも十分にオリジナルと比べて音は変わるでしょう。

電源の平滑コンデンサは、電解コンデンサのみの使用だとよろしくないので、フィルムコンデンサを並列に接続してインピーダンスを下げております。

こうすることで、電源のレギュレーションを高めるわけです。

また、ICは増幅もしているので、そこでもしかしたらノイズ成分が発生しており、それが5Vに乗るかも知れません。

それを防ぐために、このようにta2020の5Vの足を切って3端子レギュレータからの供給とするので別電源化となり、これはかなり効果があると思います。

どれほど解像度が上がるのか見物です。

デカップリングコンデンサをOSコン(紫色のコンデンサ)にするのは、シンプルにOSコンというコンデンサが他の電解コンデンサと比べて性能が良いからです。

OSコンを使うことで、低音域が引き締まります。


入力のカップリングコンデンサを電解コンデンサにするのはインピーダンス的に良くないので、ここでは特性の良いメタライズドポリプロピレンコンデンサ(左上の水色)に変更。

ボリュームの左右独立はギャングエラーを嫌ってのことです。

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ta2020アンプの音

完成したta2020アンプです。

ほんと配線が下手で申し訳ない。

実は初めての自作アンプがta2020なのです。

前提知識として、デジタルアンプの音の特徴は高音域がノイズっぽい感じが見受けられます。

これはta2020に限らず全てのデジタルアンプの増幅の仕組みとして、数百kHzの超高周波で大きなノイズが発生します。

それがオーディオの帯域である高音域にも影響を与えてくるために、ノイズっぽい高音域になるんですね。

それを把握した上で早速音出しです。

素直に音が出てくる平面バッフル(900mm×600mm)にSICA Z006510(10インチ)をマウントした自作スピーカーに接続。

やはり高音域はノイズっぽいサラサラした感じです。

この高音域の音の出方は知識がないとノイズだと気づかず、きらびやかな音だなぁという印象になるかと思います。

中音域は情報量がわずかに少なく感じ、歌い上げるような熱量はあまり感じられません。

そして低音域なのですが、これはとんでもなく引き締まっておりますね。

低音域に関して言えば、かなり優秀なトランジスターパワーアンプと同等と言えるのではないでしょうか。

ドラムの音はハンパではなく、ズドズド鳴っており素晴らしい。

なるほど、ta2020が出始めた当初音が良いと騒がれた理由がよく分かります。

私のメインシステムにはなりませんが、サブシステムとして使ってもいいなと思えるほどの音です。

作ってよかったと思いました。

300万円のアンプに勝った!?

さて、ta2020のこんな逸話をご存じでしょうか。

某日本のA社の300万円のアンプVSデジタルアンプta2020の戦いを。

正確にはとある雑誌で、いくつかのアンプをブラインドテストで聴き比べてランキングにしようというもの。

この時にA社の設計者の方もブラインドテストで聴き比べしたらしいんですけど、なんと自社製品ではなくta2020の方がランキングが上になってしまったのです。

A社の方は赤っ恥をかかれてしまったという話で、この話で何が言いたいかと言うと、そのくらいta2020の音には魅力があるということ。

私はこのイベント自体を知らず、元オーディオメーカーの設計者から聞いた話というだけなので、本当なのか疑わしいレベルのお話ですね。

でも私は疑う疑わないの話ではなく、この勝負をした時のta2020を自作できるくらいのレベルになりたいと、そう思うばかりです。

まとめ

私のta2020アンプの自作は、改造も含めてなかなか良い結果となりました。

デジタルアンプの最大の魅力は消費電力が少ないことなので、これならいつでも気軽に満足のいくレベルの音を出せそうです。

今回の若松通商のキットなら配線も基本的なところばかりなので、自作をしたことがない人にもおすすめです。

また、自作キットで組み立てるのは大変だからということで、完成品を探される方もいるかも知れません。

そのような方にはこちら。

ta2020搭載で、こだわるべきところがこだわって作られています。

自作するのとそんなに変わらない値段で試せますし、完成品の方が音は上手に調整されているのが特徴。

自作は自信がないぞという方はこちらで試してみましょう。

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