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Sicaのスピーカーの音質勝負!バスレフVS平面バッフル

オーディオ

sicaのスピーカーの音質は、ギターの音が優秀であるとよく言われます。

それだけでなく大型サイズの割に高音域が伸びていたり、ボーカルも良く出たりとなかなか評判の良いメーカーなのです。

でも大型のユニットとなると、失敗した時にちょっとダメージが大きいですよね。

そこで今回はZ007360(12インチ)とZ006510(10インチ)を所持している、元ハードオフ店員でもある私が各ユニットを比較して辛口評価してみようと思いました。

ぜひご覧ください。

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sicaのスピーカーの音質

sicaはギターで有名なjensenと企業合併をしております。

jensenの技術も取り入れられたために、ギターの音が特に優秀であると評判なのは間違いないでしょう。

私がsicaに興味を持った理由は、ハードオフに勤めていた時に大型の自作エンクロージャー(おそらくTANNOY ARDENのレプリカのシングルバスレフバージョン)に、12インチであるZ007360がマウントされたスピーカーの音を聴く機会があったからです。

KENWOODのKA-990Dという定価7万9,800円のプリメインアンプ(ハードオフでチェック用として使用していました)を繋いで買取りの時に音出しをしたのですが、あまりにも迫力のある音で度肝を抜かされました。

これはぜひ自宅でも使ってみたいぞと思い、興味を持ったのです。

Z007360使用のVintage S12

そんなとき真空管アンプで有名なサンバレーからVintage S12という、Z007360とフォステクスの100HTというホーンツイーターがセットのスピーカーが発売されました。

上記画像がVintage S12で、この中にZ007360がリアマウントされています。

ハードオフで聴いた時よりもずいぶん小さいエンクロージャーだったために、一度サンバレーさんで試聴させていただいてから購入を決めています。

Z007360の仕様はこんな感じ。

  • インピーダンス:8Ω
  • 出力音圧レベル:96.9dB
  • 最低共振周波数:62Hz
  • Vas :63.5ℓ
  • Mms :35.5g
  • Qts :0.75
  • 幅397mm 高さ598mm 奥行き312mm(Vintage S12の寸法)

以下の私のオーディオシステムで鳴らしました。

  • CDプレーヤー:DPF-7002
  • D/Aコンバーター:Topping D20(MUSES02使用、トロイダルトランス電源)
  • 真空管アンプ:SV-S1616D 多極管仕様 KT90

音出ししてみると、さすがにハードオフで聴いたレプリカスピーカーよりはサイズが二回りくらい小さいので、音のスケール感や迫力は劣ります。

でもZ007360の音はよく分かりました。

フォステクス100HTを接続せずに、Z007360単発での音出しをした評価をします。

まずは欠点から。

  • Qts0.75という数値の通り、バスレフだと低音域のディップが目立つところがある
  • さすがに12インチユニット一発で鳴らすと高音域の不足感がある
  • ボリュームを結構上げないと聴けるような音にならない
  • 下が伸びていないためクラシックは厳しいように感じる

次に良いところ。

  • 音に張りがあり、ユニットだけでよく響く低音域が特に魅力
  • ギターの音は本物と言っていいくらいの音が出る
  • ジャズには最高

ん~、一言で評価するとZ007360はバスレフには合わないです

結構調整してVintage S12として発売されていると思いますが、低音域がどうにも違和感しかないのです。

おそらく相当大きい音量で調整されたのではと推測されます。

Z007360を使うなら、平面バッフルか密閉型か後面開放型のいずれかがいいでしょう。

私の場合は高音域が伸び切っていないことがどうも気に食わないので、Z007360は残念ながらあまり好きではないユニットです。

ということで、今度は10インチのSICA Z006510の音を評価。

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Z006510使用の平面バッフル

Z006510の仕様はこんな感じ。

  • インピーダンス:8Ω
  • 出力音圧レベル:93.9dB
  • 最低共振周波数:68Hz
  • Vas :37.5Ltr
  • Mms :22.6g
  • Qts :1.12

10インチユニットなのにお値段は1本8,000円いかないくらいなので、相当お値打ちだと思います。

そしてQtsめちゃくちゃ高いですよね。

実はこれを使いこなすための平面バッフル(900mm×600mm×板厚24mm)がうちにはあります。

これにマウントしたらどんな音がするのだろうと、わくわくしながら取付けしました。

マウントしたのがこれ。

元々8インチ用に穴を開けていたのを削って広げているので、開口が全く円になっていないですが気にせず音出し。

まずは欠点から。

  • 平面バッフル型らしく下は伸びていない。スイープテストで70Hzくらいからしか出ない

次に良いところ。

  • 信じられないくらいにキレのあるドラムの音
  • ボーカルはこれでもかと出てきて、ピアノは少し荒いがかなり響く
  • 音がとにかく素直でほとんどクセが感じられない
  • 高音域は十分に伸びていて、フルレンジ一発で十分だと感じさせてくれる
  • 相変わらずギターの音は本物に近い

平面バッフル型と相性抜群なのか欠点が見つけられないです。

これはすごい!の一言。

Z006510はZ007360の半分くらいの値段ですが、私の評価ですとZ006510の方が圧倒的に使いやすいし音も優れているように聴こえます。

これはVintage S12は失敗したなと本気で思いました。

Z006510はコストパフォーマンス的にもかなりおすすめです。

バスレフ型には合わない

今回の音出しでよく分かりました。

SicaのQtsの高いユニットはバスレフ型には合いません。

とにかくバスレフダクトとの繋がりが悪く、どうもユニットからの音も出づらいような感じがして、楽器の音という感じではなく出来の悪いスピーカーの音という感じになってしまいます。

バスレフ型で検討されている方には、SicaのQtsの高いユニットは決しておすすめしません。

まず失敗すると思います。

平面バッフル型にマウントするなら良い結果になりやすいでしょう。

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まとめ

Sicaのスピーカーの音質を書いてみました。

ギターの音は最高ですが、Qtsが高いためにバスレフ型には合わないことを痛感。
バスレフ型に何でも合うわけではないんですね。

今回良い結果にならなかったZ007360も、平面バッフル型にマウントすれば良い結果になると思われます。

ユニット自体の音は中低音から中音域にかけてかなり響きますので、聴きごたえのあるスピーカーで平面バッフル型にマウントしたい方にはおすすめ。

Z006510なら安価なのに大きめの10インチユニットが手に入りますので、まずはZ006510から試してみるといいでしょう。

というかZ006510の平面バッフルで、大多数の方のメインスピーカーになるレベルだと思います。

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